〝この夢がなくなるのは私じゃない〟努力の先に見つけた『生きがい』

「夢は自身のランジェリーブランドをつくること」と語るランジェリースタイリストSakuraさん。

コロナ禍に着実と準備をすすめ、一度は諦めたランジェリーの仕事へ挑戦するSakuraさんに、ご自身が大切にしていることやこれからの展望についてインタビューを行いました。

遠回りしても、自分の意思を貫く強さはどこからくるのか?ぜひご覧ください。

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中根)Sakuraさん、今日はよろしくお願いします。まずは、これまでのSakuraさんの歩みについて聞かせてください。

Sakuraさん)よろしくお願いします。私の今までは・・・大学までは順調にやりたいことをやってきました。

中高では生徒会をやったり、大学も本当に行きたい大学に行くために編入をしました。実はその時、浪人したんです。

高校生の時から行きたい大学があったんですけど、大学受験の時に合格しなかったので、その大学の短大に入学して、3年から編入することにしました。編入試験に(一度目は)合格しなかったので、1年間バイトをしつつ次の年に合格して編入しました。

中根)それはすごい!努力されたんですね。

Sakuraさん)努力というか・・・やりたいことは、人に反対されたとしても、自分が決めたことに突き進んで、やり遂げるタイプの人です(笑)大学生までは、遠回りをしたとしても自分が本心からやりたいこと、欲しいものを選んできました。

目次

「あ、失敗したな」と感じた挫折。

中根)それは素晴らしいですね。大学生までは順調だったというとその後は?

Sakuraさん)就活だけは手を抜いてしまって・・・やりたいこと、行きたい会社ではなく、入社できそうな今の会社に就職しました。関西の大学に通っていたのですが、愛媛に帰ることが決まった時、すごく嫌だったのを覚えています。

中根)そうだったんですね。その時は挑戦してみようとは思わなかったんですか?

Sakuraさん)もちろん思いました。でも数社受けたけど落ちてしまい、次を探している時に今の会社の内定が出て、当時は6月か7月※で焦っていたのもあって決めてしまいました。 (※Sakuraさんの大学では、3月頃に内定が出ているのが一般的だったそう)

なんとなく後悔するかな・・・と、この時からわかっていたのにそっちの道を進んでしまい、やっぱり後悔するという・・・(笑)でも今となったら、妥協したらこんなにも後悔するんだ!ということを学べたのはよかったです。妥協はよくないです!!

中根)就活の時期は、プレッシャーもありますもんね。

ランジェリーを学ぼうと思ったきっかけ

Sakuraさん)大学生の頃からランジェリーが好きでいつかつくってみたいという思いはありました。でも就職してからは忘れていたんです。26歳になる3ヶ月前に<このまま何もせずに20代が終わってしまう・・・>と思って、何かしたい!と思ったんです。

中根)20代後半になると、焦りますよね。

Sakuraさん)はい。その時、ストレスでかなり太ってしまって・・・気がついた時には78〜79kgに。これはまずい・・・と思いダイエットを決意しました。

この時は、単に痩せてきれいになりたい!というよりは、自分の選択に自信を持ちたくて。本当の意味で、自分の背中を押せるのは自分だけだし、まずはダイエットを成功させることで何か変わるかもしれない・・・そんな気持ちでダイエットに取り組み、半年で10kg痩せました。

痩せた頃、ダイエットのトレーナーさんとの会話の中で「将来やりたいことがない」という話をよくしていたんです。でもある時「そういえば、ランジェリーを作りたかった」というのを思い出して話してみたら、トレーナーさんが「やってみたらいいじゃない」という言葉をかけてくれて。その言葉がきっかけで、ランジェリーをつくろう!と決めました。

中根)それは・・・ダイエットが転機ですね。痩せたことによってランジェリーに興味を持ったんですか?

Sakuraさん)ランジェリーはずっと好きでしたし、個人的には楽しんでいました。でも、ランジェリーってキラキラした世界の印象があったんです。太っていた頃の私は、ランジェリーは好きだけど仕事としては縁のない世界だなと思っていました。痩せて自信がついて、作ってみようと思いました。

中根)そうだったんですね。つくると決めてランジェリーを学べるところを探したんですか?

Sakuraさん)はい。独学でも作れると思うんですけど、まずは学校を探しました。そこでランジェリーデザインの学校が東京にあることを知って、オンライン説明会に申し込みました。でも当時、コロナが流行し始めた頃で・・・。入学を決意し、親に相談したところ金銭的な面とコロナを理由に反対されました。

中根)コロナ禍で愛媛から東京に通うのは大変ですよね。それでどうしたんですか?

Sakuraさん)その時は一時断念したのですが、どうしても行きたかったのでコロナが落ち着くまで1年待って入学し、昨年無事に卒業しました。実は、学費を払ってもコロナが感染拡大したら東京には行かせないと言われていて・・・一か八かの入学でした(笑)

中根)思い続けたことも、その覚悟もすごいですね。

Lingerie College との出会い

(写真中央、ブラウンのトップスがSakuraさん)

中根)Lingerie College はいつ知ってくれたのですか?

Sakuraさん)ランジェリー制作を学びはじめ、ランジェリーを知れば知るほど自分はランジェリーのことを知らないな、と感じました。好きだけど、さらっとした好きというか・・・同期と比べてブランドも知らないし、もっと知りたいなと思って調べていたときにLingerie College を見つけました。

中根)そうなんですね!見つけてすぐに受講を決められたんですか?

Sakuraさん)実は、受講の数ヶ月前からインスタをフォローして受講しようかどうか迷っていました。

中根:そうだったんですね。受講の決め手はなんだったのでしょう?

Sakuraさん:ランジェリーデザイン学校の同期にLingerie College の講座を受講している人がいたんです。「どうなん?」て聞いてみたら「いいと思うよ」と言われて縁を感じて受講を決めました。

中根)そうだったんですね!2人のやり取りが目に浮かびます^^

自分のブランドで救えない人を救う手段が欲しいと思った

中根)ランジェリーを学びながら、もっと学びたいと思ったんですね。

Sakuraさん)ランジェリーを学ぶというか、ランジェリーデザイン学校ではランジェリーをつくるための学びなので。例えば、様々なブランドについて学ぶとかそういったこととは違います。

自分のランジェリーをデザインして、それをつくる方法を学ぶ中で、自分のブランドで救えない人はどうしよう・・・と思った時に、もっとランジェリーのことを知りたくなりました。自分のブランドでは救えない人を救う手段が欲しいと思い、ランジェリースタイリストになろう!と思ったんです。

中根)受講中からおっしゃっていますよね。とても素敵な考えだなと思います。

Sakuraさん)自分でランジェリーを知るのって時間もかかるし、自分一人では限界がある。ちょっと悪い言い方かも知れないけど・・・手を抜くわけではないのですが、誰かの力を借りてたくさん人が集まるところで学んでみようと思ったんです。自分が知らないことも教えてもらえるし、繋がりもできて、時間も短縮できるしいいなと思いました。

中根)全然悪くないと思いますよ!ブランドをつくるのはSakuraさんしかできないけど、ブランドを知ること含めて知識を得ることは経験者から学んだ方が、仰るように時間も短縮できて本当に大切なことに集中できますから。選択力も素晴らしいです。

ランジェリースタイリスト養成講座の思い出

中根)ランジェリースタイリスト養成講座受講中の思い出があれば教えてください。

Sakuraさん)「接客の型」が印象に残っています。ロープレの時に、お客様の良いところを褒めているのをなおこさんにも褒めてもらいましたが、これは会社でやってきたことだったので、この5年間で身につけたことがランジェリースタイリストとしても役に立つんだな、これまでが無駄ではなかった。と思えたのが個人的にはとても印象深いです。

中根)そうだったんですね、。お客様の話を聞く、いいところを見つけて伝えるなど接客の基礎はどの業界でも同じですよね。無駄なことなんてないと思いますが、それが確認できてよかったです^^

Sakuraさんが考えるワクワクする未来

中根)来春から関西に行くと言っていましたが、デザイナーになるために関西に行かれるんですか?

Sakuraさん)もちろんそれもありますが、期限を決めて行動しないとズルズル会社にいてしまうと思ったので、退職して関西に行ってランジェリースタイリストとして活動します。私は0か100かのタイプなので退路はたって、次に進みます。

中根)さすがの決断力ですね。Sakuraさんが描いている未来について教えてください。

Sakuraさん)ブランドをつくることはもちろんですが、それを続けていくことで「このブランドがいい!」と選ばれるブランドになりたいと思っています。

ランジェリースタイリストとしては、知れば知るほどいいランジェリーはたくさんあるので、自分のブランドを選んで欲しいのはもちろんですが、いろんなものを着る楽しみがあっていいと私は思っています。洋服もそうですよね。その人がときめいて幸せなら、自分のブランドじゃなくてもいいと思っているので。ランジェリースタイリストとしての活動もがんばります。

あと個人的なことだと、大切な人に何かがあった時にすぐにそこに駆けつけられるような自分になっていたいと思います。

中根)ブランドをつくるのはいつ頃を目指していますか?

Sakuraさん)30歳になる年にはつくり始めます。期限を決めないとズルズルいってしまうと思うので。

中根)あと1年半くらいですね。それまでランジェリースタイリストとして活動をしてお客様にランジェリーをご提案しながら、ブランドをつくる準備を進めて行くんですね。

いつか愛媛でもランジェリーを手に取れる機会を

中根)ランジェリースタイリストとしての活動の予定は?

Sakuraさん)オンラインランジェリーレッスンのモニター募集をそろそろ始めます。関西に引っ越してからは、ショッピング同行など対面でのサービスも実施予定です。

あとは以前から言っていますが、地方でランジェリーを見られる、手に取れる機会を作りたいと思っています。ランジェリーって目にするだけでウキウキ、ワクワクできるものだと思うんですよね。そんな機会を愛媛でもつくって行きたいと思います。

これからランジェリースタイリストを目指す人へのアドバイス

中根)Sakuraさんは下着業界未経験からランジェリースタイリストを目指したと思うのですが、同じように業界未経験からランジェリースタイリストを目指す人へアドバイスがあればお願いします。

Sakuraさん)迷っているなら一歩踏み出してみたほうがいいと思います。これまで決断してきた中で、「できなかったらどうしよう・・・」と思うこともありますが、想像している不安なことって案外起きないものなんです。

一歩踏み出してみたら、流れに乗って進んでいけて、気づいたら講座終わってたとか、私ここまできたんや!とか。意外と一歩踏み出したら、楽しめたりするので。悩んでいるなら一歩踏み出してみて!と言いたいです。

中根)そうですよね。ちなみに、どんなことが不安でしたか?

Sakuraさん)ランジェリースタイリスト養成講座は平日だったので全日程出席できるかな?と少し不安はありました。私、毎回出ていましたが、実は会社を休んでたんです。動画(録画)を見て学習できるのはもちろん知っていたのですが、私は全日程リアルタイムで出席したかったので。受講前は不安もありましたが、結局年休や有休を活用して全日程出席できました。意外と大丈夫なものです(笑)

中根)やると決めたら意外とできちゃうものですよね。ありがとうございます。

この夢がなくなるのは私じゃない

中根)最後に・・・以前からランジェリーが好きだったと仰っていましたが、ランジェリーとSakuraさんの思い出はありますか?

Sakuraさん)ランジェリーとの思い出は実は・・・特にないんです。でも『この夢がなくなるのは私じゃない』とは感じています。

ランジェリースタイリストとしてランジェリーに関わることもランジェリーデザイナーとしてランジェリーをつくることもワクワクドキドキするんです。

中根)Sakuraさんにとって、この夢は生きがいなんですね。ここからの挑戦が楽しみです。

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編集後記:環境によって、ベストな選択ができなくても信念を持って、迷いながらも、決断し、行動すればちゃんと自分が本来望んだ道に戻って来られるということをSakuraさんにインタビューして感じました。

また、Sakuraさんはよく自分を知っている方だなと思いました。自分の特性を知って、自分に合わせた方法で進んでいくというのも夢を叶える秘訣かも知れませんね。

Sakuraさんのランジェリースタイリストとしての活躍とランジェリーブランドの誕生を楽しみに、応援しています。

Sakuraさんありがとうございました!

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ランジェリースタイリスト

Sakura さん

Instagram :https://www.instagram.com/skr_lingerie/

オンライン個別ランジェリーレッスン近日募集開始。

詳細はInstagramにて。

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