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ブラ選びに大切なことは◯◯◯◯です!


「貧乳なのに、私Dカップなんです・・・。」

Bカップの人がDカップと言われる理由

▲こちらの記事にも書きましたが

自分ではDカップと思えないバストサイズでも

フィッター(販売員のことです。以下フィッター)からDカップと言われるのは

バージスラインとワイヤーがフィットしているブラのサイズがDカップであるためとお伝えしまた。

今日は、その事について

「なぜ、その基準(バージスラインとワイヤーがフィットしているサイズ)でブラのサイズを決定するのか?」と

私たちはなぜ「貧乳ですが、Dカップなんです」と、思ってしまうのか?を22歳新人研修時代の私の話を交えてお伝えしたいと思います。

お客様のブラジャーのフィッティングをし、サイズを決定する時にフィッターが見ているところは

大きく分けると2つ。アンダーとカップです。

pastedGraphic_1.png

(本当はもっと細かくみていますが、今回の話とは関係ないので省略します)

アンダーは、皮膚に食い込んでいないか?ズレないか?を確認し

お客様にも着用感をお伺いしながら決定できる部分です。

では、カップの部分はどうでしょう?

カップの部分が自分のバストにフィットしているかどうかの基準をお客様は知らない方がほとんどです。

ですからフィッター側は、プロとしてお客様に適正サイズをアドバイスする必要があります。

また、お店やメーカーは

1人のお客様をどのフィッターがフィッティングしても同じサイズを導き出したいのでフィッティング時に基準を設ける必要があります。


同じ店舗の
田中さんにはD70と言われ
鈴木さんにはC70と言われ
渡辺さんにはE70が合います!と言われたら混乱しますよね・・・。
(ブランドが違えばこういうことが起こるのはよくあります)

ブラジャーのカップのフィット感において、基準にできるのはこの2つです。

1.カップ(深さ)がバストにフィットしているか?

2.ワイヤーがバージスラインにフィットしているか?

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 ▲バージスライン参考

この2方を採用するのが、日本のランジェリー業界では多いように思います
(日本の大手メーカー)

目次

新人研修時代の反発

私は20代前半のフィッター時代、この事を非常に疑問に思っていたのです。

「私の美的感覚に合わない・・・」

入社時研修での出来事です。

ブラのサイズ決定をする時の基準はワイヤーと教えられ、自分のお客様役の番が回ってきました。

2サイズで迷った時はもちろん私自身もワイヤーを優先させてサイズ決定したブラを着けられます。

※一応お伝えしておくと、新人研修のエピソードはかなり端折って今回の記事の内容を分かりやすくするために書いています。本来は、サイズ決定の基準はカップとワイヤーだけではありません。これから下着メーカーへ入社される方は、真っ新な状態で研修に挑んでください(笑)

お客様役の私は、ワイヤーがバストにピッタリ合うサイズのブラを着けて鏡の前に立ちます。

「サイズ大きくない・・・?」

オシャレな映画でよく見るふわっと盛りっとしたバストメイクはできず

バストが無理なくカップに収まっています。楽と言えば、楽ですが当時は楽さ(快適さ)より
「自分がブラを着けて、自分を見た時に美しいこと(自分の美意識に合うか?)」が
ブラを選ぶときの最優先事項だったので
教育担当が「中根さんはどちらかと言えばこっちのサイズかなぁ~」というのを断って「私はこのサイズが好きです!」と言ってしばらくは、気持~ち小さめのブラを着けていました。

(あ!もちろん、お客様へは会社の基準を守ったサイズ提案をしていましたよ)

下着のプロと一般のブラサイズの認識の差を感じたエピソード

新人研修の時、その日着けてきたブラを教育担当と一緒に研修を受ける仲間に見てもらう時間がありました。

今の時点で「サイズは合っているか?」「正しく着けられているか?」などを確認する為です。

私がブラ姿になった時、教育担当は「あらら、バストトップ見えそうよ」と、言ったのに対し
一緒に研修を受けていた人は「キレイなお胸ですね」と言いました。

私もこの時は下着のプロではないので「言われてみればバストトップが見えそうだけどキレイにふっくらしていていい感じ♫」と思い、当時着けていたブラのシルエットもフィット感も気に入っていました。

同じブラ姿を見ても、下着のプロ(プロフィッター)とそうでない人の感覚はこんなにも違うのです。
私も今なら当時の私に、サイズとブラの種類を変えれば、快適さと理想の美しさは同時に手に入るよ!と言ってあげたいです(笑)

下着のプロのサイズ決定の基準はココ!

1.カップ(深さ)がバストにフィットしているか?

2.ワイヤーがバージスラインにフィットしているか?

基準に出来るものはこの2つで日本では「2.ワイヤーがバージスラインにフィットしているか?」を基準としてサイズを決定しているメーカーが多いとお伝えしました。

その理由は「カップがバストにフィットしている」という感覚は人それぞれだからだと私は考えています。

お店では1人のお客様を誰がフィッティングしても同じサイズで決定したいというお話をしましたが

ブラとカップのフィット感はサイズ以外にも

✔︎着ける位置
✔︎着け方(寄せ方・寄せる時の力加減)
✔︎ブラの種類
✔︎ストラップの長さ

によって変わってきます。

しかし´ワイヤーとバージスラインを合わせる´を基準にすれば´カップのフィット感´を基準にサイズを決める時よりも個人の感覚の違いによってサイズが変わってしまう事を少なくすることができます。

なぜなら、バストのボリュームとカップは自由に形が変えられたり、先にご紹介した着け方等によってフィット感が変わるのに対し、バージスラインとワイヤーがあっているかどうかは着け方などに影響されにくい部分だからです。

よって、お店で(全てではありません)最適なサイズを決定する基準とされるのはワイヤーがバージスラインにフィットしているかどうかになり、Bカップと思っていたのにDカップになった!という事が起こるのです。

また、カップが多少大きくてもパッドで調節出来ますし、カップがキツそうならストラップを緩めることで解決ができます。
そもそもほとんどの女性のバストは、毎日一定の大きさではありません。
よくよく観察したらカップのフィットが変わっているという方も少なくないんですよ^^

最後に。この記事で一番お伝えしたいこと

メディアなどを通して見える・魅せる為のブラ姿(グラビア、カタログ、映画等)と

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私たちのバストを快適に支え、洋服を着た時に美しく見せ、エイジングケアのために着けるブラは、サイズの決め方や選び方が違います。また大体の撮影現場では、お店のようにたくさんの商品・サイズの中から1着あうものを探すわけではなくて
そこにある1着を合わせることをします。

カップのフィット感を基準とし魅せる為のブラ
ワイヤーを基準とし快適な美しさを優先させるブラ

どちらも間違いではありませんが、下着のお店ではワイヤーを基準とし
バストが自然体でいられるサイズでサイズを決定するのが主流です。もちろん例外(そのお店の教育やフィッターさんのこだわり等々)はありますがこの事情を知った上で、ご自身のバストに自信を持ち
ご自身の考えや、他のフィッターと違うサイズを提案された場合はその理由を聞いてみてください^_^

「当店のブラのサイズは大きめなので…」等、プロの意見を聞いた上で
自分と相談し(心地いいか?美しいか?気分が上がるか?)納得できれば少しサイズが大きくないかな?(今までBカップを着けていたのにDカップを提案された)と思っても安心し購入していいと思いますよ^_^

または、以前の私のように検討した上で「こっちのサイズが好き!」と選ぶことも正解です。

自分のカラダを認めて楽しく快適にランジェリーのお買い物をされる方が増えますように。

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