【子どもとの時間も、好きな仕事も】イメージコンサルタントとランジェリーを掛け合わせたパイオニアへ。新たな夢が見つかったランジェリーカレッジでの学び

2024年9月16日

現在ランジェリースタイリストとして活動されているなみきさん。ランジェリーカレッジで基礎から学び、ランジェリースタイリストとして活動されるまでの経緯と、現在の活動内容について伺いました。

―――早速、なみきさんがランジェリーのお仕事をするようになるまでを教えてください。

なみき　はい、今はランジェリースタイリストとして活動していますが、実はランジェリーに関わるようになったのは仕事を始めた時のことなんです。新卒で小売大手企業で働くことになりました。その時に配属されたのが、衣料品部門の中のランジェリー売り場でした。売り場内にはワコール、トリンプなどのランジェリー専門店もあったので、私の就職した小売店直営の売り場では比較的年齢層の高いお客様を接客してきました。「ランジェリー」というよりは「肌着」というような商品を扱っていました。そんな中で、私の売り場に隣接したワコールの売り場で「ルジェ※」というブランドのランジェリーを見た時に「うわぁ、こんな綺麗な下着があるんだー！」って感動して。ちょこちょこ空いている時間を見つけてはかわいいな〜と思うランジェリーを見に行ったりしていました。※ルジェは販売終了。

―――ランジェリーのお仕事の原点は、小売業界への就職だったんですね。そこから真っ直ぐランジェリースタイリストへ？

なみき　いえ、もともとコスメとか美容が好きだったので、そちらに興味があったんです。美容雑誌とかもよく見ていたんですけど、働き始めて何年かしてパーソナルカラー診断が流行り出しました。美容関連が好きだったのですごく興味が湧いて。いつかは診断を提供する側になってみたいな、という気持ちもあって少しずつ勉強して資格を取り始めました。イメージコンサルタントを目指していろいろな資格にチャレンジして、その頃がちょうど妊娠中でしたね。その頃に、ランジェリーカレッジも見つけたんですが、色々な資格を取ったり自己投資を重ねていたので、正直さらにここで投資していいものか・・・という迷いがありました。でも、学長の菜穂子さんからランジェリーカレッジの説明会を受けた時に、絶対に入学するって決めたんですよね。

―――どんなやりとりがあったんですか？

なみき　やりとりというか、菜穂子さんが「ランジェリーをファッションみたいに楽しむ世の中になってほしい」ということをおっしゃっていて。それがすごく魅力的だったんです。私がランジェリーを販売していた時は、ランジェリーは「何か恥ずかしいもの」というようにみなさんがすごく個人的なもののように扱っていると感じていました。売り場にいらっしゃるお客さまの年齢層が高いからというのもあると思うんですけど、じゃあ若い方がそうかというと、今もイメコン仲間やフォロワーさんもこっそりランジェリーのことを聞いてくださるなという印象があって。でも、わたし自身はもっと友人同士、家族同士オープンに話せたらいいなって思っていました。
そんな自分の経験からも、菜穂子さんやランジェリーカレッジが掲げているビジョンに心から共感したんです。受講料も決して安いものではないので、スタートする時期こそ迷いましたが、絶対に学びたい！と決めて、去年の6月から受講をスタートしました。

―――固い決意の上での受講、はじめてみてどんな印象でしたか？

なみき　それまでの経験の中で、理論などは学んでいたんです。小売の現場では、メーカーの研修もあったし、インティメイトアドバイザーというランジェリーのお仕事をしている方ならご存知の資格も持っていました。ただ、フィッティングや採寸など実技面では全くで。対面講座では毎回フィッティングについての学びが特に深く、テキストにも細かく写真を載せてくださってたりするので、本当に実践を通して学びが深まっていきました。実際にお客さまを目の前にした時に、よりその人その人に合った提案ができるようになったなと感じます。以前は採寸をして、寸法をもとにJIS規格で合うものを提供する、というのが私の役目だったので、機械的というか・・・。今の方がよりお客さま一人ひとりに沿った提案ができるなと思います。

―――直接身につけるものだからこそ、一人ひとりの体や希望に沿ったものがご提案できるといいですよね。

なみき　対面講座では、学長の菜穂子さんももちろんですが、実技講座の中では先輩方や同期の方々も「もっとこうやったらいいよ〜」とフランクに、でもしっかりみてくれる環境があって。協会の活動の中でも、毎回毎回フィッティングに関しては学びがあり、技術向上ができているなと思います。

実技（採寸・フィッティング・サイズジャッジ）講座後に撮影

卒業後も定期的に実技のスキルアップをしています（実技講座にて）

―――フィッティング以外でも学長の菜穂子さんから学ばれていて何か感じることはありますか？

なみき　ランジェリー業界にはまだまだ可能性があると思っていて、その中で菜穂子さんは先ほどお話ししたような「ランジェリーをファッションのように当たり前に楽しむ世界」を目指して、ランジェリースタイリストを育ててらっしゃって。ランジェリースタイリストとしての背中を見せてくれながら、ご自身のランジェリーに関しての知識を余すことなくまとめてわかりやすく伝えたり、先を見据えて動いてらっしゃるところが本当にすごいなと思います。
先輩のランジェリースタイリストのみなさん方も、菜穂子さんも、前向きに「よし、頑張るぞ」「ランジェリーをもっと広めたい」という思いの方ばかりなので本当にいつも雰囲気が良くて、いい環境だなと思います。

―――ランジェリースタイリストとして活動しながら、前向きになれる環境で刺激を受けられながらお仕事されているのですね！会社員としての販売のお仕事を退職されたのはいつのことなんでしょうか？

なみき　息子が生まれて育児休業中にランジェリーカレッジを卒業したのですが、その頃です。ランジェリースタイリストやイメージコンサルタントとして働くことに決めて、スパッとやめました。もちろん、安定収入がなくなるっていう不安はゼロじゃなかったんですけど、長い時間拘束されるようなこともなくって、今のこの働き方に変えられて満足しています。息子が今2歳になったんですけど、やっぱり企業に勤めているとなると、保育園に預けることもしなきゃいけないだろうと思いますし、家族と過ごす時間が欲しかった私にとっては、今の選択でよかったなと思ってます。お仕事の予定が入っていない日には、息子を公園に連れて行って、お昼寝の時間に発信などをしたり、寝かしつけの後に作業をしたり。フリーランスは実力主義というか、頑張ったら頑張った分だけ結果に繋がるっていう部分もすごく気に入ってますね。お仕事の予定がある日には、夫が息子を見てくれていて、協力しながら子育てもできています。

なみきさんが携わるLingerie LOVERSの会で開催したランチ会イベントにて撮影

―――販売のお仕事は拘束時間が長かったり、土日の出勤もあっただろうと思うので、以前とは全然働き方が変わった感じですね。ランジェリーカレッジに出会ってなかったら、今どのようにされてると思いますか？

なみき　ランジェリーの仕事をしたいなっていうのは変わらずあると思うんです。でも、独学にはやっぱり限界があったかなと思います。フィッティングにはやっぱり天と地の差があるというか・・・技術にはすごく差があるかなと思います。下着のことをある程度知っている者としては自己投資するべきか？という意味ではすごく迷った部分はあったんですけど、飛び込んでみたらすごく夢中になって学べて。夫にもやりたいことがあるんならやったらいいよと言われて、ちょっと悪いなあっていう気持ちもどこかに持っていたんですけど、今は夢中になって学んでやりたいことも見えてきているので、ランジェリースタイリストとして活動しながら、経験を積んでいきたいです！

―――やりたいことっていうのは具体的にどんなことか伺ってもいいでしょうか？

なみき　はい、イメージコンサルタントやりながらランジェリー学びたいなあって思った理由に、骨格によって体に合うランジェリーがあるんじゃないかって思っていて。先に学んでいた骨格診断と、売り場で取り扱っていたランジェリー。この二つを掛け合わせてお伝えできるんじゃないかっていう思いがあります。自分なりに研究すればするほど、例えば「骨格ウェーブさんだと、こんな特徴の体型だからこういうお悩みを持ちやすい」みたいな仮説が、やっぱりそうだな〜って検証されていっていて。最終的には、骨格診断とランジェリーを掛け合わせた理論を伝えられるようになったら、体にあったランジェリーを手に取りやすくなるんじゃないかなと思いますし、闇雲にランジェリーを試さなきゃいけないということもなくなるんじゃないかなって考えてるんです。もちろん絶対ではないんですけど、一つの指標となるものができたらいいなあ、っていうのを考えています。

―――診断っていうふうになると、お友達同士でもランジェリーのことを話しやすくなったりもするかもしれませんね。

なみき　そうですね、イメコンとランジェリーを掛け合わせた発信の前例がほとんどなくて、すごく難しかったり責任があるので気軽に発信できないな、と身が引き締まる思いなんです。でも、この骨格診断とランジェリーっていう分野は深めていきたいです！

―――ランジェリースタイリストやランジェリーカレッジに興味がある方にお伝えしたいこととかありますか？

なみき　はい！ランジェリーカレッジの受講生や卒業生とは身の回りの友達と比べて、もちろんランジェリーについて気兼ねなく話ができるんですよね。ランジェリーの仕事をしていた私でさえ、あんまり大っぴらにランジェリーの話をする人が周りにあまりいなかったのですが、ランジェリーのことをデリケートな話題としてではなく語り合えるのはこの環境だからこそだなと思います。
それから、ママ友や友人と比較すると自分の考えや意見をしっかり持っている人がすごく多いなと感じます。ランジェリーにまつわる部分では、フェムテック分野の話から、多様性とかLGBT、セクシャリティのような社会性のある話題にも一人ひとりがしっかりと自分の考えを持っていているなと感じます。新しい知識を得るだけではなくて、ここにいるとすごく勉強になったり刺激を受けられる環境だなと思います！