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【娘におかえりが言える働き方へ】好きだった仕事がいつしかモヤモヤに…ライフステージの変化とともに決断し歩み始めたランジェリースタイリストとしての新しい人生

現在ランジェリースタイリストとして活動されているASUKAさん。22年間のランジェリー会社勤務というキャリアをもちながら、ランジェリーカレッジで改めてランジェリーを基礎から学び、ランジェリースタイリストとして活動されるまでの経緯と、現在の活動内容について伺ってみました。


―――早速ですが、ASUKAさんが普段どんなお仕事をされているのかについて伺ってもよろしいでしょうか?

ASUKA はい、今はランジェリースタイリストとして活動しています。それ以前はランジェリー会社で販売の仕事を長く経験していたこともあり、スポット的に販売の仕事をすることもあります。ただ、メインは、ランジェリースタイリストとして、お客様にランジェリーの提案などをさせていただいています。


―――ランジェリーの会社に長くお勤めだったんですね。新卒で入られた会社だったのですか?


ASUKA いえ、実は高校を卒業したあと、最初についたお仕事は百貨店の販売員でした。その時、ランジェリー売り場の担当だったんです。1年ちょっとランジェリー売り場を担当し、異動があって別の売り場も経験しました。のちに転職をすることになりランジェリーの会社に入社しました。


ウンナナクール店長時代のASUKAさん


―――そうだったんですね!ランジェリーが好き、という気持ちが強かったのでしょうか?


ASUKA 当時は「絶対にランジェリー!」というよりは、ファッションも含めて興味がある分野、という感じだったかなと思います。でも、百貨店販売員が1年ほど、ランジェリーの会社は22年ほどという時間の中で、よりランジェリーへの想いが強くなっていったというところがあるかもしれません。


―――22年!長く続けられた会社を辞めて、ランジェリースタイリストになられたということですが、どんなきっかけがあったんでしょうか?

ASUKA 本当にいろんな理由が重なって、というところが正直に言うとあるかなと思います。特に職場の環境面においては、「自分の本当にやりたいことはなんだろう?」とちょうど考えていた時期でした。


―――環境面でいうとどんなことがあったんでしょうか?


ASUKA はい、辞める前の数年間はそれまで長かった販売員の経験を活かして、エリアマネージャーや販売員の教育などをする立場でした。その仕事はとてもやりがいがあるし、素晴らしい仕事なんですけど、今思うと私が心の底から好きなのはやっぱり接客だったなと思うんです。でも、当時はそれが言語化できないまま、人間関係の揉め事や会社の不満をいう人の中で働いてすごくモヤモヤしていました。本当に心の底から大好きでやりがいのある仕事なら、そんなのも乗り越えられたと思うんですが、心のどこかで「私だってやりたくない仕事我慢してやってる」「こんなことに時間使いたくないのに」っていう気持ちを抱えていたんだと思います。


―――そうだったんですね。ASUKAさんの経験や実績を買われてのことだと思うのですが、やりたいことができないのはつらいですよね。


ASUKA はい、それから私には当時小学校1年生の娘がいまして、会社では育児のための時短勤務をさせてもらっていました。出産前とは違って、限られた時間の中で仕事をしなくてはならないこと、必ず出勤しなくてはならないことがストレスに感じていたんです。通勤にも時間を割くことがもったいないし、やるべきことが終わらないし・・・。ただ一方で、時短勤務をできるのは小学校1年生の終わりまでという規定で、フルタイム勤務に戻ることが目前に見えていたんです。勤務時間が長くなれば、仕事がやり切れるかも?と考えましたが、娘に「おかえり」が言える働き方で、更に自分がしたい仕事ができたらいいなとも考え始めました。


―――本当にやりたいことではないことに時間を使うというのがしんどいな、というのは私にも経験があるのでとてもよくわかります。働き方を模索する中で、すぐにランジェリースタイリストに行き着いたんでしょうか?


ASUKA いえ、実は最初はファッション関連の仕事を考えていたんです。ファッションも好きだったので、パーソナルスタイリストみたいな仕事ができるんじゃないか、という思いもあって、骨格診断の資格を取ったりもしました。それで、ある時ふと「ファッションのスタイリストがあるなら、ランジェリーのスタイリストがあってもいいよね?」と頭をよぎって【ランジェリースタイリスト】って検索してみたんです。そうしたら・・・まさに「ランジェリースタイリスト」というものが世の中にあって、その人たちを養成しているランジェリーカレッジというものがあって、どうやら菜穂子さんという方が学長をしているみたい!!!ということがわかりました。もう見つけた時は「うわー!!先人がいた!!!」と思って。


―――すごい、ふと思いついたら、「すでに先人!」という驚きがあったんですね。すぐに入学は決断できたんですか?


ASUKA いえ、それが・・・ランジェリーカレッジのホームページから菜穂子さんのInstagramまで、隅々くまなく見ました。一時期すごく深く悩んだからだと思うのですが、それはランジェリーカレッジのことをどう思ってたか、というよりも、「学ぶなら理想の働き方を叶えるために会社員卒業してランジェリースタイリストになる!」という気持ちだったので、長く続けた会社を辞めることへの不安とか、本当に私にできるんだろうか、っていう部分を確かめるため、次のステージに進むことを決断するための期間でした。個別相談にも実は2回行っていて(笑)1回目は軽い気持ちでお話させていただいたんですが、そうしたら、やっぱり自分の人生もう一度よく考えてみたいなと思って、伺った話やホームページ見ながらすごく考えて・・・2回目には入学の決意がほとんど固まった状態でしたね。


―――強い決意で入学されたランジェリーカレッジ、ランジェリー業界が長いASUKAさんにとってはどのような場所だったのでしょうか?


ASUKA ランジェリーカレッジでは、経験者未経験者問わず、基礎からブランド知識、お客様への接し方、ランジェリースタイリストとして活動する上で必要なSNSの発信など、全員が同じカリキュラムで進んでいきます。ランジェリー業界が長いといえど、実は本当に自分が持っている知識は正しいのか、接客やフィッティングの技術は確かなのか、不安に思っていた部分があったので、一つ一つを学びながら答え合わせをしていくような感覚でした。もちろん、足りてない部分や、新しい学びになった部分もたくさんあって、基礎だから不要だなんて思うことなく、大満足の学びでした。学んだことで一番感じているのは、丸腰状態から武器を身につけられるようになったというか。会社でも人に教える立場にありながら、どこか「本当にあってるのかな?」と不安だった部分が解消されました。

受講時のASUKAさん


―――特に印象に残っているカリキュラムはありますか?


ASUKA ひとつは、接客に関してのカリキュラムです。百貨店でも、ランジェリー会社でも販売は長く経験しました。元々接客が好きということもあって、指導をしていた立場でもあったのですが、改めて傾聴から学び直して、やっぱりここが本当に基本だなと感じました。お客さまのお悩みやこうしたい、というものをしっかり伺わせていただくことで、的確な提案ができると思いますし、販売することにフォーカスするのではなくて、よりお客様のお悩みに寄り添いたいという長年感じていたテーマの答えにもなった感じがします。


―――お客様のお悩みに寄り添いたいという気持ちを長年抱えられていたのですか?


ASUKA そうですね。本当にお客さまそれぞれが違う体型や考え方をお持ちなので、まずはそこを正しく捉えることが大事だと思うのですが、その根本からしっかり学ぶことができたと思います。れがあってこそ、千差万別のニーズに答えていけるんですが、このニーズの多様さが、ランジェリーカレッジでの学びの必要性にとても直結しているなと思うんです。


―――必要性!それって具体的にはどのようなことなのでしょう?


ASUKA 的確な提案のためには、お客さまのニーズを知るだけではなくて、より幅広い製品の中から提案できることが重要かなと思うんです。わたしはもともとランジェリー会社で販売が長かったのですが、ほとんど一つのブランドしか知らなかったり、系列のランジェリーの知識しかない状態だったんです。他のブランドはイメージや先入観、そしてあくまでも自分が着けてみての体感値というところにとどまっていました。ランジェリーカレッジではありとあらゆるブランドについて、どんな国でどんな方が作ったのかというような背景から、型、実際の製品まで学んでいくので、本当に網羅的に知識がついたと思います。興味を持ったことがなかったブランドも、全く知らなかったブランドもありましたが、実際お店に足を運んで身につけてみるという楽しさも発見しましたし、もともと自分が扱っていたブランドも、全体像の中での位置付けや強みが把握できたので、より理解が深まったかなと思います。これがあるからこそ今は自信を持って、お客さまに良い提案ができていると思います。会社に勤めていた当時抱えていた、お客さまのお悩みにお応えしきれないモヤモヤみたいなものも、今こうして飛び出したからこそ解消できたなと思います。

ランジェリーブランドの展示会で商品の解説をしているASUKAさん


―――なるほど、ASUKAさんのお話を聞いているとすごくお客さまのためにより良い提案がしたいという気持ちがとても伝わってきます。


ASUKA そうですね、本当に今はとてもやりがいがあって、楽しくて。会社での仕事も、自分で研修内容を考えたり、ある程度好きにやらせてもらってた側面はあるのですが、本当にやりたいことを仕事にできているなという感覚がとてもあります。


―――今はお仕事としてランジェリースタイリストをやられているということなんですが、学び初めから今まで順調でしたか?


ASUKA 順調です!と言っていいのかな?当時は半年かかるカリキュラムをちょうど半年くらいで学び切って、その後も日本ランジェリースタイリスト協会の活動に関わりながら、より知識も技術も深めているような感じです。発信についてもランジェリーカレッジで学べたので、今は教わった通りひとつひとつ実践しています。Instagram一本でやっているのですが、その通りに発信してみて集客につながっています。

お買い物同行後、お客様と
お買い物同行中のASUKAさん
お買い物同行後、お客様と


―――ランジェリーカレッジで学ばれて、ランジェリースタイリストとして独立するという夢がかなったのですね。すごいです!ちなみにこっそり、学長の菜穂子さんってどんな方か教えていただくことはできますか?


ASUKA 菜穂子さんの知識や見識って、本当に底なしで(笑)ランジェリーへの探究心というか。ありとあらゆるブランドをやっぱご存知で、でもそれだけではなくて接客だったり、フィッティングの技術だったり。ランジェリーカレッジで学んでいる間はもちろん、その後もたくさん学ばせていただいていて、本当にすごいなあと。教科書に乗るんじゃないかと思うくらい!

ランジェリーブランドに登壇した時の様子


―――やっぱり業界が長いASUKAさんからみてもすごい方なんですね!同期や仲間の方とはどんなふうに関わっていますか?


ASUKA はい、ランジェリーカレッジ受講中はそこまでたくさん関わってきたかというとあんまりだったかもしれないです。仕事をしながら、学ぶことに一生懸命だったかもしれません(笑)でも、ランジェリースタイリストとして活動するようになって、お客さまの提案で「こういうのおすすめしたよ〜」とか「こんな素敵な製品が出たんだけど!」みたいな感じでやり取りしていて、安心できる関係です。

ランジェリーブランドの展示会にて。


―――同じランジェリーカレッジで学んだ仲間だからこそ、安心して相談できるという環境なんですね。会社員を卒業してランジェリースタイリストになってみて、今感じることってどんなことでしょうか?


ASUKA はい、会社員をやめようと決断して学び始めて1年半ほどですが、すごく人生変わったなと思います。なんていうか、充実感というか、自分で決めた人生を生きている感じがしています。もし、ランジェリーカレッジに出会わず、今も会社員を続けているとしたら、鬱々と不満を抱えながら働いていると思いますし、ちょっとゾッとします。育児による時短勤務も終わってフルタイムに戻っていますし・・・正直今はフルタイムよりも長い時間働いていることもありますし、大きな声ではいえないけれど、娘をほったらかしにしている時間もあります。でも、そんな時でも娘に「ママはこのお仕事を(やりたくて)やっているから、待っててね」と胸を張って言えたり、その間娘を預かってくれる方に対して心の底から「よろしくお願いします」と言えるようになりました。胸を張ってできない仕事のために、娘に寂しい思いをさせたり、周りに負担をかけているかも、という罪悪感や人間関係の不満みたいなものは無くなりました。

Intimissimiイベント時、お客様とランジェリーを選ぶASUKAさん


―――わたしにも同じくらいの年齢の娘たちがいて、会社勤めをしている時には離れたくないと泣く娘たちにモヤモヤを抱えながらごめんねと言いながら仕事に行った経験があるので、その感覚がとてもよくわかります。


ASUKA 今は心の底からやりたい仕事で、堂々と相手に自分の本心でお願いできるようになりました。すごく変化した部分だなと思います。毎日がやりたいことで埋め尽くされていて、これは会社員では味わえてなかった感覚です。決断をする当時はすごく不安でしたし、今も不安がゼロかというと、そうではないです。でも、あの時決断したからこそ、不満の日々から抜け出せました。


―――決断したことから、人生がすごく好転したのですね。この先、さらにどんなふうに進んでいきたいというような具体的なものはあるのですか?

ASUKA まだランジェリースタイリストを初めて1年なので、まだまだ先は長いのですが、すごく大きな目標としてはとにかく女性がランジェリーで悲しい思いをするのをなくしたいです。ランジェリーによってお悩みが解消されたり、嬉しい気持ちになったり、自分には何かあるっていう気づきがあったり、そんなふうになったらいいなと思っていて。もっと当たり前にランジェリーのことを語れる世界になるといいなと思うんです。自分が具体的にじゃあどうするかというと、はっきり見えてない部分もあるんですけど。


―――でも、ASUKAさんがランジェリースタイリストとして活動していくことで、たくさんのお客さまとランジェリーについて話したり、それをきっかけに笑顔になれたり、気づきを得られる時間を過ごすことが、ASUKAさんが目指す世界の実現につながりそうですね。


ASUKA そうかもしれません!今はオンラインでのレッスンもやっていますが、対面で個人のお客さまのフィッティングをしたり、お買い物同行をすることが一番多いです。その中で心掛けているのは、その日共有している時間だけじゃなくて、その後もお客さまがランジェリーを楽しんでくださる、ランジェリーによって幸せな時間が過ごせる、というのをすごく意識しています。こうした考え方も、ランジェリーカレッジで学んでより自分の中で意識するようになった部分かもしれません。


―――最後に、これからランジェリースタイリストになりたいなと考えている方に一言お願いします。


ASUKA 今までとは違う働き方にする、新しい挑戦をするということなので、とても悩んだり不安もいっぱいかもしれません。わたしもランジェリーカレッジに出会うまでは独立の「ど」の字も考えてもみなかったです。でも、これで行こうと思えたし、そしてできちゃったんです。経験者でも未経験者でも基礎知識からしっかり学べますし、会社員しかやったことがなくても、ちゃんとお客さまとも出会えました。なる前は不安だったけれど、自分が胸を張って過ごせる仕事をできてるという意味で精神的にも全然違います。独立なんか無謀、と思っても挑戦できる環境なので、ぜひ飛び込んできて欲しいです!

ランジェリースタイリストと、ランジェリーの展示会訪問時の1枚。いつもみんなを明るい気持ちにさせてくれるASUKAさん。

―――ASUKAさんありがとうございました!これからのますますのご活躍を期待しております!


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