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ランジェリーの近くにいることが私が1番輝く瞬間~人生を変えたランジェリーの魔法:episode.19~

みなさんこんにちは。全国を飛び回るランジェリースタイリストSakuraです。

今回、インタビューをさせていただいたのは、ランジェリースタイリスト養成講座を卒業し、ヘッドマッサージ技術と併せて、ランジェリーで女性の内面美・外見美のサポートをしている加奈子さんです。

ある一着のランジェリーに出会い、自分で選ぶことの喜びを知り、これまでに様々な経験をされてきました。その中で見つけた「私が輝く瞬間」を最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

恥ずかしくて言えなかった子供時代

小学校の高学年でお母さまに連れられてファーストブラに出会い、「女性の入口という感じがして、ちょっとワクワクした!」という加奈子さん。しかし、自分の体が成長しバストが窮屈になってきても、「ランジェリー=性的なもの」というイメージで「新しいブラを買って!」とは恥ずかしくて言うことが出来ませんでした。
自分の体が成長していく度に、自分に合うブラを選ぶという認識が全くなく、ファーストブラのサイズのまま、大学生まで同じサイズを着ていたそうです。

自分の体が嫌い

どんどん体は成長していくのに体に合わないサイズのブラを着け続けていると「何を着けても違和感しかなかった」と話す加奈子さん。また、シルエットが綺麗に見えず、Tシャツ一枚で着ても格好悪く見えて、当時は、「本当に自分の体が嫌いで、コンプレックスだったんです。」と話されていました。

しかし、ある一着のランジェリーに出会い加奈子さんの運命は変わることになります。

「これが好き」初めて自分で選んだランジェリー

大学生の時、初めて彼氏ができて「お洒落なランジェリーが欲しい!」と思い、ランジェリーのセレクトショップに行きました。壁一面には、カラフルなランジェリーがたくさん並び、加奈子さんが手に取ったものは、少しレースが入っていて光沢が綺麗なキラキラした「黒」のランジェリーでした。
ショップでサイズを測り、正しくフィッティングしてもらうことでバストが綺麗に見えて嬉しかったそう。
また、当時の友達に購入したブラにタイトなTシャツを着ていると「綺麗に着ているね」と褒められてお洋服にも興味が出てきました。

自分で自由に自分のためにランジェリーを選んだという経験が初めてで、今でも時々思い出します。と話してくださいました。

ランジェリーの道へ

大学生で自分に合うランジェリーに出会ったことで、「これなら自信を持つことができるし、自分のことを好きになっていける」ということに気づいた加奈子さん。

この経験を経て、「私と同じように自分を綺麗に見せてくれるランジェリーに出会えていなかったり、正しいサイズもわからないまま、残念な思いをしている方がたくさんいるのでは」と思ったといいます。そしてランジェリーショップの販売員募集の求人を見つけ、「これだ!」とアルバイトに応募しました。

1着のランジェリーとの出会いで、自身の本当の姿を知れたからこそ、同じように、ランジェリーで自分自身の魅力に気づいていただけるお手伝いがしたいと、学生時代の2年ほど販売員として働きました。

楽しくて仕方なかった接客業

当時在籍していたのは、多くのお客様が来店される店舗。「この方にはどんなブラが合うのかな?どう説明すると伝わるかな?」と常に考えていました。接客数が多かったこともあり、たくさんの経験を積ませてもらったと加奈子さんはおっしゃいます。

そして、その中で感じたのは、「自分の本当の魅力に気づいていらっしゃらない方がとても多い」ということ。「私なんて」と自分のバストを過小評価していて、控えめに表現される方が多かったのだそう。
でも、実際に採寸しフィッティングすると、豊かなバストサイズが出てきて、 綺麗なバストに変わっていくんです。あの瞬間のお客様のお顔は忘れられないし、すごく楽しい時間を過ごすことができました」と教えてくださいました。

自分が元々持っていらっしゃる魅力に気づいた時の女性の輝きって、とてもすごいもの!そんな素敵なエネルギーを、お客様からいただきながら、仕事をされていました。

自分の好きに気づいていく

大学を卒業した加奈子さんは、下着メーカーに就職します。営業として、企業の商談などを担当していました。商談中、話に上がるのは、お客様のリアルな感想ではなく、売上や数字ばかり。それは、販売員の仕事と比べると、自分の喜びに繋がりづらいものでした。

そんな中でも、イベントやセールなどの時期には、販売の応援として、お客様とお話できる機会もありました。そして、販売員としてリアルにお客様と関わることが、加奈子さん自身を生き生きとさせていることに気づいたのです。

自分の会社が扱っている商品の良さをお客様に直に伝えることができ、フィッティング後には、ご感想やご意見も直にいただくことができる。このことがとても嬉しかったのだそう。

譲れないもの

そんな加奈子さんですが、22、3歳頃、ランジェリーの世界から離れることになります。理由は、ご実家の会計事務所を継ぐため。
会社を継がなければいけないという使命感で、税理士になるための勉強に時間をほとんど費やし、最低限の生活費をアルバイトで賄っていました。この6年間は、ファッションやランジェリーを我慢し好きなものを買えない時代に戻ってしまった」と振り返ります。

それでも唯一続けていたのは、ランジェリーを買いに行く時には必ず試着するということ。体型を崩したくないというこだわりがあったので、数は買えないけれど、必ず試着をして購入をしていました。ヒップも形を崩したくないので、なるべくサポートショーツを履くなど、そういう形で、細々とランジェリーとの関わりを続けていたのだそう。

私の生き方って?

実際に会計事務所を手伝うようになると、ここでも、数字や法律の話ばかり。
お客様に寄り添って、人生に伴奏しサポートするというのは、どの業界でも素晴らしいことだけれど、やっぱり元々大好きだったランジェリーと目の前で輝くお客様を見ていられるという世界とは全く別ものだったのです。 

「私、なんでここにいるんだよ」「本当の私はこんなことがしたかったわけじゃないのに」この頃は完全に他人軸で生きていた、と話す加奈子さん。
ご両親の期待に応えたいという思いで継いだ結果、ストレスが重なり鬱になってしまいました。

私の人生を取り戻す

「鬱で外に出れなかった時期は、フラーっと電車の方に寄っていったり、そういうこともあった」と話す加奈子さん。 
30歳になった頃、自分の人生を取り戻すために、「どう生きたいか、自分が本当にしたいことは何か?」と向き合わねばと思い始めます。
そして、1番嬉しかったこと、楽しかったこと、 輝いてたなと思える時期を書き出していた時に、「ランジェリー」が出てきたのだそう。

それから「お客様の喜ぶ顔が見たい!一緒に喜びを分かち合いたい!あの体験をもう1回したい!」その一心で、もう一度トリンプの販売員として再起されたのです。

ブランドに縛られない提案がしたい

無事に販売員に復帰された加奈子さんでしたが、 所属している会社のものしかおすすめできないのは寂しいな、という思いが芽生えます。
お客様の喜びに繋がるのならば、と、自分が試して良かったブランドや商品をお伝えすることもあったそう。それは、色々な可能性を試していただきたいという思いからでした。

「ブランドやメーカーに縛られるのではなくて、たくさんのジャンルの中から、本当にその方に合うものをお伝えできる、そういった仕事があったらいいのに」と思っていた時、美容室の雑誌で見つけたのがLingerie Collegeの講座でした。
すぐに受講、というわけではありませんでしたが、ずっと加奈子さんの頭の中にあったそう。

そして昨年「どこかの販売会社に所属するのではなくて、公平公正な立場で、本当に合うものをおすすめし、寄り添っていくというお仕事は、独立という形だったらできるんだ」という思いがありLingerie Collegeの講座を受けました。

私を愛してあげるもの

「私にとってランジェリーは 自分自身をしっかり愛してあげるためのアイテム」

魅力を引き出すランジェリーに出会うこと、そして「私ってこんなに綺麗なんだ」「もっと自信を持っていいんだ」「自分って愛される存在、大事にしてあげていい存在なんだ」そんな風に思えるようになると、そこから人生は変わっていくものと話す加奈子さん。

女性とランジェリーって本当に切っても切れない関係で、 人生お墓に入るまで最後までサポートしてくれるのがランジェリーだと思っています。下着を身につけない日はないし、ある程度人の力を借りないといけなくなっても、キラキラと女性の心をくすぐるものはランジェリーだけ。衣類として、機能面で人の役に立つという素晴らしさ以外にも、見た目の美しさや、着心地の良さとか、あらゆる要素が詰まっているものがランジェリーだと思っているんです。

だからこそ、皆さんが、何か1つでもお気に入りのランジェリーに出会っていただけることを私は願っておりますと力強く語ってくださいました。

終わりに

運命のランジェリーに出会い未来を切り開いていった加奈子さん。迷った時に心の中にあったのは「ランジェリー」でした。人を動かすパワーを持っているランジェリーは本当に素敵だなと、このインタビューを通し、改めて思いました。

皆さんが自分の味方になる運命のランジェリーに出会えるよう祈っています。

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