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ご縁が導いた12年の歩みと新たな挑戦~ランジェリーによって変わったエピソード:episode.18~

こんにちは。ランジェリースタイリストのゆうりです。
今回お話を伺ったのは、約12年、ランジェリー業界で働いたのちにランジェリースタイリストとなったあきさん。

いつも包み込まれるような、あたたかく、やわらかいひだまりのようなあきさん。ランジェリーと歩む人生に、その理由と、所々運命的なものを感じるインタビューとなりました。
ぜひ最後までご覧ください。

目次

心が躍ったランジェリー

あきさんのランジェリーとの出会いは中学生の頃。お姉様からお下がりでもらったブラジャーを初めてつけた時のドキドキ感に心が踊ったそう。

当時、ファッションデザイナーを目指す主人公の日々を描いた「ご近所物語」というアニメにハマっており、ファッションやおしゃれに対する興味が芽生え始めていた時期でした。その影響もあり、”おしゃれでませている女の子”に憧れを抱くように。

お姉様にもらったブラジャーは、グリーンのチェック柄。ポップなデザインで、まさに自身が憧れる女の子になれたようでした。ウキウキしながら修学旅行にまで持っていったものの、バレてしまい、怒られちゃったと話してくださいました。

お姉様、おしゃれ!グリーンのチェックのブラ、可愛かったんだろうな〜!この体験があきさんの中で色濃く残っているのがなんとも嬉しく思いました。

ワコールとの出会い

その後、22歳になったあきさんは、地元での就職を経て、ワコールというブランドに出会います。
この頃、ランジェリー自体は好きでも自分のバストにコンプレックスがあったため、自分が着けるものに対しては、少し後ろ向きな気持ちがあったそう。

そんな中、職場の先輩にリボンブラをおすすめされ、「ワコール?おばさま向けじゃない?」というネガティブな先入観を持ちながらも1時間半かけ、デパートまで足を運びました。

衝撃だらけのデパートで気づいた、自らの魅力

初めてのデパート。ランジェリー売り場は驚くことばかり。接客の丁寧さはもちろん、商品の質の高さに衝撃を受けました。初めてフィッティングを体験し、自分の体に合うブラジャーを見つけることができたとき、「盛るだけじゃないんだ!」と、色気がないと思っていた自分のことが初めて魅力的に見えたそう。このとき購入したブランドはパルファージュでした。

自分を魅力的に見せてくれるアイテムとの出会いをきっかけに、しばらくランジェリーにハマったあきさん。その後もいただいたお給料を握りしめデパートへ向かう日々を送ります。

念願を叶えた先の運命的な出来事

25歳になった頃、転職を考え、真っ先に浮かんだのが「ワコールに入りたい!」という思いでした。仕事も決まらぬうちに上京したものの、思い通りにワコールの販売員としての生活がスタートします。

そしてなんとも運命的な出来事が!
初めての配属先が、自分を魅力的に見せてくれるランジェリーと出会った、あのデパートだったのです。さらに、当時あきさんを接客してくれた店員さんもいらっしゃったそう!
・・・すごいエピソード!ご縁を感じますね!

宝物のような3年間

このデパートでの3年間には数えきれないほどの思い出が詰まっている、とあきさん。
たくさんの知識を得たのはもちろん、お客様や先輩方のランジェリー愛や様々な楽しみ方、コンプレックスのカバー方法まで、本当に多くのことを教えてもらった、宝物のような日々でした。

ご家族を亡くされたお客様が、あきさんの接客によって心が救われたと涙を流してくださったこと、手術を控えたお客様が、手術前にランジェリーを購入し、そのときのあきさんとのやりとりが大きな励みになったと後から話してくださったこと。

これらはあきさんの心に深く残る出来事で、一生忘れない大事なやりとりですと話してくださいました。
また、デパートを去る時には、「アイテムを買いたいのではなく、あきさんだから買いたいんだ」というあたたかいお言葉もいただきました。
大事なことをたくさん吸収できた3年間。自信を持って次のステージへ進むことになります。

都内の大手百貨店へ

大切なことをたくさん身につけた濃厚な3年間が過ぎ、ついに、都内の大手百貨店への異動が決まります。売り場も売上も大きな新天地。

インポートランジェリーの素晴らしさにも触れることができました。オーバドゥやリズシャルメルなど、世界最高峰の美しいランジェリーに魅了され、コンプレックスをそのまま受け入れるというマインドを、本当の意味で知ることができたのです。

お客様と深い繋がりを築く接客は最初のデパートと比べると少なかったようですが、ここでしか身につけることができない新しい知識と経験は、とても大きな財産になっているとおっしゃっていました。

あきさんを魅了するインポートランジェリー

環境と気持ちの変化

その後、再び異動。新しい職場環境に目まぐるしい日々を送りながらも、この時期、育休産休という大きな環境の変化がありました。そして今後の人生や働き方について考えるようになったそう。

というのも、2人目のお子様の出産後、体型が大きく変わり気分が落ち込んでいるところに育児の大変さが加わり、どんどんネガティブの渦に引き込まれていってしまったのです。
それまでは、ランジェリーはもちろん、メイクやファッションを楽しむことで気分を上げていたのに、今の私は何も似合わない・・・と苦しくなり、鏡を見るのもつらい日々が続きました。

再出発を後押ししてくれたランジェリー

店舗へ向かうあきさんの後ろ姿

それでも、ふと「今しか着けられなくてもいいから綺麗な下着を着たい」と思い、店舗へ。そこで鏡に映る自分を見た瞬間、「私、こうだった!ランジェリーが好きだった!」と前向きな気持ちが湧いてきたのだそう!

それからは、自分を知る診断を受けてみたり、さまざまな場所へ出かけてみたり。
ランジェリーに前向きになるきっかけをもらったこの日から、「どうしてランジェリーの仕事をしているんだろう?」「私が本当にしたいことは?」たくさんのことを考え、過去を振り返りました。

そこで、改めて、自分の人生にランジェリーがあること、そして、知識や技術を持っていることに気づき、「じゃあこの強さを武器に戦ってみよう」と再起したのです。


思い立ったらすぐ行動!のあきさん、この頃から独学でインスタ発信を始められたそう!
その中で、初めて「ランジェリースタイリスト」を知り、「これならお客様の人生に寄り添うようなランジェリー提案や、私がお客様と築きたい関係性が叶うのでは?」と受講を決めました。

ランジェリースタイリストとして

あきさんは、何よりも、お客様との関係を大切にされてきた印象ですが、ランジェリースタイリストとしても同じく、密な関係をお客様と築いてきたい、とおっしゃいます。

お客様に寄り添い、真摯に向き合うあきさんのサービスの様子



下着が欲しくなったときに私を思い浮かべてほしいし、会いたいときに気軽に相談できる存在でありたい。たくさんの方に、自分の知識や技術で自信を与えたいし、お悩みに寄り添って、解決できる場を提供したい!と力強く話してくださいました。

一人の人間として

女性はライフステージの変化によって諦めることが多いから、それを”無くした”と思う人もいるけれど、視点を変えれば、自分を見つめ直す絶好のチャンス。それは、物事に執着せず、変化を楽しむ特権があるということ。

仕事を失う感覚に悩んだこともあったけど、今は、その特権を活かして、やりたいことを楽しみながら続けたいと話すあきさんは、とてもしなやかで、かっこいい!私もこの考えで生きたいし、伝えていきたい!と感じました。

ランジェリーをきっかけにたくさんの出会いを経験し、そして、自らを失いそうなときにはふとランジェリーに救われる。そんな不思議なご縁に恵まれている印象のあきさん。

このインタビュー中「お客様は、思いを言葉にして伝えてくれた。人に言われた良いことはずっと心に残るから、自分も他の人に良い言葉かけをしたいと思っている」と話してくださいました。

私も大好きな『※ペイフォワード』という映画を引き合いに話をされたのですが、思いを大切に日々を生きられているところが、様々なご縁につながるのだろうと感じたお言葉でした。

今までいろんなランジェリーの仕事をしてきたけれど、今、ランジェリースタイリストとして原点回帰しているのかも、とご自身のキャリアを振り返って、話されたあきさん。
今後は、今まで以上にあきさんらしく、お客様の人生に寄り添うランジェリースタイリストとして、素敵な関係性を築かれていかれるのだろうと確信しています。

※映画ペイフォワードとは?
主人公の少年が、”自分が他人に親切を施し、その人がまた他の3人に親切を施す「ペイフォワード」という善意の連鎖を広げるアイデア”を考案し、実行することで、周囲の人々の生活に大きな影響を与える物語。

お客様からとびきりの笑顔を引き出す大好評のショッピング同行

最後に

お客様に寄り添うこと、そして自分の人生を楽しむこと。そんな、とても大切なことを教えていただいた時間でした。
最後、「ランジェリーをずっと楽しんでいたい!」と話される姿に、ランジェリーは、自分自身を楽しむツールのひとつなのだと感じましたし、一人の女性としてぐっと心惹かれるものがありました。ありがとうございました!

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