日本ランジェリースタイリスト協会 | HP
ランジェリーが一歩踏み出す勇気をくれた~ランジェリーによって変わったエピソード:episode.9~
愛知県でランジェリースタイリスト兼イメージコンサルタントとして活動している、なみきです。今回は、今年(2024年)出産も経験され、育児に奮闘しながらもランジェリーを楽しまれている、ランジェリースタイリストの髙野いづみさんにお話を伺いました。
ランジェリーに興味を持ったのは、なんと中学生のとき。自他ともに認める「ランジェリーオタク」いづみさんの過去のお話から、これからの展望などもお話してくださっています。ぜひ最後までご覧ください。
「ランジェリーには力がある」と確信した学生時代
大学生のころから、「人を応援できる存在になりたい」と思っていた、いづみさん。
なにをしようかと考えていたところで思い出したのが、学生時代のある経験。いづみさんは、中学生・高校生のとき「学校へ行くのがちょっとしんどいな」と思っていた時期がありました。
メイクやファッションは校則で制限されているし、友達に比べて得意ではない……そんな中で、教室に一歩踏み出す勇気をくれたアイテム。それこそがランジェリーでした。
メイクやファッションと違い、制服の下で誰にも見られずに勇気をくれるランジェリー。その経験から、「ランジェリーには力がある」と確信し、ランジェリーに携わるお仕事をしようと決めました。そんないづみさんですが、冒頭でお伝えしたように、ランジェリーに興味を持ち始めたのは中学生のとき。
肌着メーカーに勤めていたお母様が買ってきてくれたショーツを手に取ったとき、その生地のなめらかさに驚いて、ランジェリーへの興味が湧きました。親子で一緒にランジェリーを楽しめるなんて、素敵ですよね。
ついに出会った運命のランジェリー
ランジェリーに携わりたいと思い始めた大学1、2年生のころ。いろいろなランジェリーショップを回った中で出会ったのが、「ルジェ」のランジェリーでした。正直、デザインを見ただけではそんなに心が動かなかったと話すいづみさん。
期待せずに試着をしたら……びっくり!
適度なホールド力でキュッとバストを持ち上げてくれ、シルエットがすごく変わったことに衝撃を受けました。見ただけでは心が動かなかったデザインも、身につけると違和感なくからだに映えてくれて、「着てる自分、いいじゃん!」と思ったそうです。
しかし、当時はまだ大学生。ポンと簡単に出せる金額ではなく、その場での購入は一旦見送りに。その後しばらくはそのランジェリーを超えるものがなく、やっぱりほしい!と何度も探しましたが、二度と出会えなかったそうです。
そこからさらにランジェリーにのめりこむようになり、いづみさんが気づいたのは、「商品によってからだのシルエットがまったく違う」こと。それからパターンへ興味が湧いたと言います。
ブラジャーを手に取っては裏返し、パワーネットの角度や大きさでどういう貼り方をしてるかを見たり、捨てるブラジャーのホックの一つ一つまでバラバラにしたりしました。
そのブラジャーはパーツが細かく積み重なっていて、なんと全部で100個(!)のパーツからできていたそうです。衝撃を受けたとともに、改めてランジェリーは職人さんやデザイナーさんの結晶だと思ったと語ります。
ランジェリーはどれも正解で、どれが合うか。
今年、出産を経験したいづみさん。自分のからだや生活が大きく変わっていくのを体感しました。
もともと「自分のからだへコンプレックスを感じてほしくない」という思いから、中高生のティーン向けに活動をスタートしましたが、自分のライフステージが変わっていくにしたがって、思いを届けたい対象がどんどん増えていると語ります。
ランジェリーのパターンを研究したいづみさんが出した答えは、「ランジェリーはどれも正解で、どれが合うか」。
最近はランジェリーブランドもどんどん増えており、選択肢が広がる反面、「どうやって選んだらいいかわからない」と思う方も増えました。
それをお客様と一緒に楽しみながら、自分に合ったものが見つかるお手伝いをしていきたいと語ります。
〈「このランジェリーのこの部分と、あなたのこの部分が合う」というマッチングをやりたいです。お客様のからだやマインドもありのままでいいと思ってるので、ランジェリーオタクだからこそのやり方で、届けていきたいです。〉と話すいづみさんからは、ひとつひとつのランジェリーへの愛情やリスペクトを感じました。
ランジェリーとともに、これからも歩んでいく
いづみさんのランジェリーとのエピソード、いかがでしたか?特にランジェリーから勇気をもらっていた学生時代のお話は、わたし自身もお話を聞きながら共感して、胸を打たれました。
ご自身の経験をもとに、信念を持って活動されるいづみさん。「ありのままでいい」という言葉から、励まされた方も多いのではないでしょうか?つらい時期も、そして変化するライフスタイルにも、ランジェリーはいつでもわたしたちに寄り添ってくれています。そんなランジェリーを、とびきりのお気に入りで満たせたら、あなたのランジェリーライフはさらに素敵なものになっていくはず。
ランジェリーって、なんかいいかも!と思った、今が行動するとき!