日本ランジェリースタイリスト協会 | HP
【後編】安定した暮らしか、夢に挑戦するか?迷った時の決断は?
今回はランジェリースタイリスト養成講座3期卒業生でグラマーサイズ専門ランジェリーショップ「Only G」(オンリージー)代表の齋藤光代さん(ニックネームはももかさん)にブランドをつくるまでの道のりや ランジェリースタイリスト養成講座の思い出についてインタビューをさせていただきました。
安定した暮らしか、夢に挑戦するか・・・迷っている人の道しるべになるようなお話をお聞きすることができました。ぜひ、ご覧ください。
【前編】安定した暮らしか、夢に挑戦するか・・・迷った時の決断は?
Lingerie Collegeの講座を受けている期間にサンプルの修正を重ね、卒業前に商品が出来上がりその年(2019年)の12月24日にネットショップをオープンさせせたももかさん。 約3年間のブランド立ち上げまでの道のりの中で、今夢への挑戦を迷っている方の勇気となるようなお話を聞くことができました。
安定した暮らしか、夢に挑戦するか?
中根)2019年年末にブランドをスタートされたんですよね、講座終了直後だったのでよく覚えています。2017年にブランドをつくることを決めて2019年末にオンラインショップをオープンされたんですね。
ももかさん)そうです。でも実は製造してもらえる場所を探しているとき、1年くらい活動していない期間がありました。その頃、介護の仕事のケアマネージャーの資格に挑戦したのですが落ちてしまったんです。
再挑戦するか?再挑戦せずに、下着の道へ突き進むか?を考えました。
でも、夢を叶えるためにも自分の生活を支える基盤つくる事が大事と考え、1年間は下着をつくる活動をストップさせてケアマネージャーの試験を受けました。合格後、下着の仕事を本格的にスタートさせました。
中根)そうだったんですね。その時の決断を今振り返ってどう思いますか?
ももかさん)資格をとっておいてよかったと思います。何よりもその努力した経験があるおかげで自分に自信がつきました。
中根)その自信は、これからの挑戦においても必ず役に立ちますよね。そしてこれから夢に挑戦する方にとって大変参考になるお話しだと思いました。ありがとうございます!
ランジェリーブランドを立ち上げたい人へのアドバイス
中根)ももかさんのようにブランドを作りたい方や、このページを見てくれている方にももかさんの経験からアドバイスがあれば教えてください。
ももかさん)そうですね。まずは、自分がどんな人間になりたいのか?軸を決めることが大事だと思います。私は「人の役に立ちたい」という思いがあったので自分の悩みを解決することで人の役に立てないか?を考えてOnly Gを立ち上げました。
夢を叶えるって階段に例えると、頂上に向かって一つ一つ階段を登っていくイメージだと思います。でも、いつも順調なわけではなくて途中で疲れることもあるんですよね。その時は休めばいいと思っています。
また、階段を登っていく最中に出会う人がいます。その時に出会った人の役に立てることを考えるということが夢を叶える経過の中では大事だと思います。
自分の知っていること、出来ることは惜しみなく協力する、それをやっていくうちにいつの間にか私にも協力してくれる人が増えて今があると思っています。
中根)素敵なお話。夢は叶えて終わりではなく、叶えてからがスタートですもんね。
ももかさん)本当にそう。そこからが長い道のりです。
ブランドをこれから立ち上げる人に私の経験から伝えられることは2つあります。ブランドの立ち上げは時間がかかることだから、立ち上げる前に、ランジェリーの知識をちゃんと養っておいたらいいと思います。若い人なら、数年販売員をやるのもいいと思うけど、それを続けている間はブランドを立ち上げられないので、数ヶ月で知識を養えるランジェリーカレッジの講座などを利用してしっかりと知識をつけることがおすすめです。
また、知識をつけると同時にSNSをはじめて認知を拡大しておくというのも大事だったな、と思います。そうしたら今の苦労はないので(笑)
これからブランドをつくる人は
❶ランジェリーの知識をつける
❷SNSを育てる
それらをしながらサンプルを納得いくまで改良し、良い商品を作ったらいいと思います。
中根)貴重なお話をありがとうございます。私もこの2つは必要なことだと考えていてLingerie Collegeの講座受講を検討くださるランジェリーブランド立ち上げ予定の方に伝えていますが、ももかさんの経験談から語られるととても説得力があります。
夢いっぱいのランジェリースタイリスト養成講座
中根)ももかさんが卒業されたのはもう2年前になりますが、ランジェリースタイリスト養成講座で印象に残っていることがあれば教えてください。
ももかさん)みんなイキイキしていていましたよね。夢いっぱいで真剣だったのが印象的でした。
それと、ランジェリースタイリストの心構えの内容がとても印象に残っています。
「メーカーでも販売店でもない第3の専門家(※)」
「お客様に寄り添うことが大事」という考え方です。
※現在は『ランジェリーの専門家』と定義
私はメーカーで販売する立場ですが、売らなきゃいけないとは思っていないんです。本当に必要な人に届けようと思っているので、ランジェリースタイリストの考え方はとても共感できて、今でも心に留めていることです。
中根)ランジェリースタイリスト養成講座は今のももかさんの活動にどう活きていますか?
ももかさん)講座毎に採寸やフィッティングをしていたことはとてもよかったです。
実は昨日、久しぶりに対面でお客様をフィッティング・採寸する機会があったのですが、あの時毎回のようにやっていたから トルソーで少し練習したら、すぐに思い出せました。それと、ランジェリーの知識があることでお客様や取引先に信頼が得られると実感しています。
また、ランジェリーの知識を得ることは重要で役に立っていますが、菜穂子さん含め、同期の仲間と出会えたことは最もよかったと思うことです。
中根)たくさんありがとうございます。仲間との出会いはそうですよね、ももかさんのPOPUPに同期のメンバーが日替わりで手伝いに行っていたのがとても印象に残っています。
中根)ももかさんが受講してくださったランジェリースタイリスト養成講座は、ももかさんから見てどんな人におすすめですか?
ももかさん)ランジェリースタイリストになりたい人はもちろんランジェリーの情報発信をする人は知識があることで、より質の高い情報発信ができると思います。あと、ランジェリーブランドをつくる人は、サンプルをつくる前に行った方がいいです(笑)
その他、ランジェリーが大好きな方やランジェリー情報が欲しい方、またランジェリー関連での繋がりが欲しい方にもおすすめです。人との繋がりは特に大事だと思います。 Lingerie Collegeで得た情報(展示会情報など)や、出会った人たちからたくさんのご縁が生まれたので。 ありがとうございました。
中根)とても嬉しいです。最後にももかさんOnly Gの展望を教えてください。
ももかさん)Only Gを立ち上げた元々の目的は、Gカップの人が胸を張って豊かな人生を送るきっかけになることだったので、今はオリジナルだけではなく、インポートランジェリーの販売も始めました。グラシアリムという(ラトビア)のブランドです。
今後はGカップに限定せず、バストが大きい方向けにお洋服やバスローブなどの販売もし、ブラだけではなく、身に着けるものトータルで豊かな人生をサポートしていきたいと考えています。
編集後記:いつも惜しみなく周囲に愛を与える姿を講座期間中にも見ていましたが、このインタビューを通して改めて人として大切なことを私自身も学ばせていただきました。
60歳に近づいてから新しい夢をスタートさせたももかさんの姿に、勇気をもらった方も多いのではないでしょうか。
このインタビュー記事があなたが夢を叶える道のりでお役に立てば幸いです。ももかさん、ロングインタビューにご協力いただきありがとうございました!
齋藤光代さんInstagram:https://www.instagram.com/onlygbra/
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