【前編】元・通年ブラトップ、3人の子どものママからランジェリースタイリストへ

今日はランジェリースタイリスト養成講座13期卒業生のあずまるいさんにインタビューをさせていただきました。

自身が気づいていないところで、ずっとそっと、ランジェリーが寄り添っていたように思える、るいさんの人生。
ランジェリーカレッジを卒業した今、見据える未来とは?

目次

3人の子の母として、今を生きる毎日

ゆうり)るいさん、今日はよろしくお願いします。

ランジェリースタイリストになる前は何をされていましたか?

看護師をしていて2年間病棟に勤めたあと、結婚、妊娠、そして1人目を出産してすぐ夫の転勤について行きました。
その後も、転々と引っ越ししながら2人目、3人目と授かり、3人のお母さんとして子育てに奮闘していました。

ゆうり)看護師をされていらっしゃったんですね!

いずれは職場復帰をしたいと思っていたのですが、夫の転勤は半年より短いペースで、仕事も忙しく、週に1、2回くらいしか会えなくて。ワンオペ育児の毎日だったんです。

実際に働く余裕がないし、今は、家のことや子供のことをやるのが私のやるべきことなのかなと、半ば言い聞かせるような形で、働くことに関しては諦めかけていました。

ゆうり)旦那さんもいらっしゃらない中での3人の子育ては大変ですよね…

世界を見て気づいた2つのこと

そんな生活の中転機になったのは2018年に、夢だった世界一周旅行に出かけないかという夫からの提案でした。
夫とはずっと一緒に過ごせない生活だったので、一緒にいれるんだ!と嬉しかったです。

ゆうり)ステキなご提案!

世界一周することは、私の人生では最大のチャレンジでした。子供3人連れて行ける?お金大丈夫?どうやって暮らす?…いろんな不安もありましたが、「今しかない!」とスタートしました。

旅のスタイルは滞在型で、1,2ヶ月同じ場所に住むように暮らすイメージです。

ゆうり)聞いているだけでワクワクします。

ですよね。

ただ、思ったのと違ったのは、夫がそばにいることが幸せだと思っていたのに、すごく苦しかったんです。
今までは週に2回会うくらいだったので、表面的な自分を見せているだけでよかったのに、24時間そばにいることになって、コンディションの悪い状態を見せたり、反対に見なきゃいけなかったりして。

世界旅行中の日常の一コマ

そこで、これまでのパートナーシップや夫婦関係のあり方を見直していかないといけないなと感じるきっかけになりました。

ゆうり)たしかに全てをさらけ出さないといけなくなりますよね…。何か他に印象的な出来事はありましたか?

印象的だったのは、海外の人の、やりたいことを投げ出さない生き方です。同じように旅をする外国人家族に教えてもらったのは、世界中どこにいてもできる仕事があるということ
その時初めて、働き方や生き方っていろいろあるんだという感性が私の中に初めて入ってきて、感化されたという思い出があります。

ゆうり)世界中を旅する家族から聞くと、より説得力があります。

潜在意識に埋もれていたランジェリーへの思い

そんな世界旅行を終えて、帰国直後にコロナが始まって。

そんな時期だったからこそ、「自分のやりたいことってなんだろう、得意不得意ってなんだろう」って、初めて自分に向き合うきっかけになりました。

ゆうり)いろんな価値観に触れたからこそ、考えることもありそうですね。

そうですね。模索し始めたのはいいんですけど、妻であり母でありながら、自分らしく生きるって難しい!って思って。自分らしくありたいと思えば思うほど、それを表現できない現実に苛立ち始めて、息苦しくて、そこから一気に夫との関係が悪くなりました。

たぶん、今まで募らせてきた焦燥感や不安感がこの時に爆発してしまったんだと思います。そして、ついにセックスレスにもなりました。

ゆうり)そんなことがあったんですね…。苦しい…。

ワークショップ参加時の一枚

そんな状況の中で、自分がわからないとか、自分の好きとか嫌いもわからないという状況を打破したくて、ワークショップに参加しました。


自分の棚卸しのために、ドリームマップを作って、潜在意識の中にあるふわっとしたものを可視化すると言う内容です。


その時に、ランジェリーに関する切り抜きばかりを無意識に集めている自分がいたんですね。それまでブラトップばかり着ていたのにです。

ゆうり)不思議!おもしろいですね!

そこで思い出したエピソードが2つあって。

まずは、胸が小さいコンプレックスから下着選びに困っていたこと。

もうひとつは、2人目を出産してまもない頃に、ふらっとランジェリーのセレクトショップに立ち寄ったときのことです。

お店に入った瞬間の、夢みたいなキラキラ感とか、幻想的な感じ、色鮮やかなブラが並んでいる風景にうっとりして。めっちゃ素敵!って高揚して、思わず購入しちゃったんです!笑

出産後の授乳時期のバストなので、1日のうちに何度も大きさが変動していたんですけど、それでも満足したのを覚えていて。

これって、初めて自分のためにランジェリーを購入できた出来事だったんですよね。

ゆうり)すごく光景が浮かびます。素敵なエピソード!

ランジェリーを楽しむにはまだまだ障壁が…

ただ、それから、ランジェリーを楽しんだわけではなくて。笑

ブラトップに戻ってしまったんですよね。やっぱり子連れで下着を買いに行くことはとてもハードルが高くて。

ゆうり)私も母としてお気持ちがよくわかります。
でも、そんな思い出がワークショップをきっかけに蘇ってきたわけですね。

そうです。その時初めて自分の中のランジェリーという存在が表面に出てきた感じです。
私ってランジェリーが好きなのかも?って意識できる出来事になりました。

ゆうり)潜在意識に埋もれてしまっていた思いや、素敵な体験を思い出せたのですね。

私の中でのランジェリーの存在って、10代、20代の頃は女性スイッチを入れてくれるものだったんです。でも結婚して、毎日子供と過ごす生活で、そのスイッチを入れるタイミングがなくて。心の奥底に仕舞い込んでいたのかもしれません。

ランジェリーは女性スイッチを入れてくれる存在

ゆうり)女性スイッチを入れるもの、というのはどういった意味ですか? 

実は、元々ボーイッシュで、性格も男っぽいというか、男の子に負けないぞ!みたいな強気なタイプだったんですね。笑

話が遡ってしまうのですが、高校生のとき、彼氏に弄ばれたことがあって。そんなときにもわがままを言えなかったり、女性らしく振る舞うことが苦手な自分に直面したんです。

でも、どうしたらいいかな?と漠然と考える中で、下着を選ぶときは、女性らしい色を選んだり、紐のショーツを選んだりすることで、ルン♪としている自分がいました。自分は女なんだなと思わせてくれる存在だったんだと思います。
彼氏とのいざこざをきっかけに自分の女性らしさの表現の下手さに気づいたことで、下着に気をかけるようになったのかも。

ゆうり)女性らしさの表現を担ってくれる存在だったのですね。ありがとうございます。

今の自分の姿が映し出すもの

ゆうり)それからどうされたのですか?

夫との関係を良くしたい、改善していかなきゃという思いや、レスを解消したいという考えから、最初はパートナーシップを学び始めたんです。そこで、人間は誰でも内側に女性性と男性性というものを持っていると知って。

そこで、今の自分は女性という部分を押し込んでいて、女性性が司っている”感覚”という部分が鈍ってきているということに気づきました。

それと同時に、女性性を回復するためには、感覚を取り戻して、信頼していくことが大事だと教わったんです。

そしてその時に1番に目についたのが、毎日ブラトップを着ている自分だったんです。昔から自分にとってランジェリーは女性スイッチを入れるものであったのに、それすらも押し込んでいたのだなと初めて気づきました。

ゆうり)理由なくブラトップを選ぶ毎日の中で、実は大切だったランジェリーの存在も無意識に仕舞い込んでいたようなイメージでしょうか?

そうですね。

感覚が鈍っているから、自分は何が快で不快なのかわからないんですね。自分の気持ちもわからないし、何をするにも忙しないというか。

そこで、女性スイッチを入れてくれる存在だった下着が、自分を取り戻すツールとしてぴったりなんじゃないか?と思って、ある意味実験的な感じで、今の自分の生活にランジェリーを取り入れ始めるということを始めました。

ゆうり)ワークショップでの気づきと、パートナーシップを学んだからこその知識で、”ランジェリー”というツールに出会えたんですね。

前半はここまで。
3人のお子さんを育てながら、自分と向き合い行動し、自らの道を切り拓いてきたるいさん。
共感できるところも多かったのではないでしょうか?
後半では、生活にランジェリーを取り入れた実験はどうだったのか?
通年ブラトップだったるいさんがランジェリースタイリストになるまでの道のりをお届けします。お楽しみに^^

あずまるい
ランジェリースタイリスト

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元・通年ブラトップママからランジェリースタイリストへ。夫婦関係や自分の在り方に悩み始めたことをきっかけに、パートナーシップを学び、ランジェリーというツールを使って「女の自分」を取り戻す。ランジェリーとパートナーシップを掛け合わせ、自分ともパートナーとも深く繋がることをテーマに活動する。

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