下着に『悪』は無い!価値観が変わる出逢いを果たした彼女の幸運

2021年9月にランジェリーカレッジを卒業し、ランジェリースタイリストとして新たな道を歩み始めたばかりのSakiさん。持ち前の明るさと素直さを武器にどんどん夢を叶えている彼女の驚くべき行動力の裏側とは?

最年少ランジェリースタイリストとして活動の幅を広げているSakiさんに、これから下着に関わる仕事に就きたい方へ参考となるお話を聞かせていただきました。

この記事を書いてくれたのは、ランジェリースタイリスト いわがわあかねさん

目次

ブラジャー=痛いもの!?実はあまり良い印象を持っていなかった過去

中根)Sakiちゃんにとって印象に残っているランジェリーとの出逢いを聞かせて下さい。

Sakiさん)大学生の頃、普段はあまり出掛けないハイブランドが並ぶ場所へ出掛けた時にディスプレイされたサルートに目を惹かれました。サルートを知らなかった私は「めっちゃ綺麗!下着ってこんなに美しい物なんだ」と感動したのがきっかけでランジェリーに対する意識が変わりました。

実は高校生の頃から前中心のワイヤーが痛いと感じていて、ブラジャーに対してあまり良い印象を持ってなかったんです。ブラジャーに関する悩みを持っていたからこそ下着に目が留まり、サルートのシルエットや造形の美しさに惹かれたんだと思います。

中根)Sakiちゃんが高校生の頃ってもうブラキャミが普及していたと思うのですが、前中心が痛いと感じていた時にブラキャミを使うという選択肢はなかったんですか?

Sakiさん)無かったです。高校時代は陸上部だったのでブラキャミだと動きづらく、体育や部活の時間だけスポブラに着替えるのも大変で。何よりも「ブラジャー=ワイヤー入り」という固定概念があったので、ワイヤーが痛いからブラキャミを着けるといった選択肢はありませんでした。

中根)その頃、前中心が痛いことに対してはどんな風に思っていましたか?

Sakiさん)知識が無かったので、痛いけれどブラジャーとはこういう物なんだと思っていました。夕方になり痛いなあ、と感じるとブラジャーをズラしたりキャミソールを間に挟んだりしてその場しのぎで毎日過ごしていましたね。

中根)それは辛いですね。そんな印象だったブラジャーだったけどサルートに出逢って「これを着けてみたい!」とポジティブな印象に変わったんですね。

Sakiさん)はい。大学生になり自分でブラジャーを買う様になってからはランジェリーショップでよく店員さんとお話しする様になりましたが、前中心が痛いという悩みに対して「前中心が低い物を選ぶといいですよ」と言われる度、素人目には商品を見比べても違いが判り難く「下着選びって難しいな」と感じていました。

そんな時に出逢ったのがサルートだったんです。サルートを見た時に下着ってこんなに美しい物なんだ!と感動し、下着に対するネガティブな印象がクリーンになり、下着についてもっと知りたい!とポジティブな気持ちになれました。

好きが嫌いになる恐怖との葛藤

中根)ランジェリーを仕事にしようと思ったのはどんなタイミングだったんですが?

Sakiさん)両親が好きなことを仕事にしていたので、仕事とは好きなことをするものなんだと洗脳(笑)を受けて育ちました。

中根)素敵な環境で育たれたんですね。

Sakiさん)就活を始める頃にはランジェリーが好きになっていたので、ランジェリーに関わる仕事がしたいと思っていました。ですが、就活を進めるうちに仕事は楽しい事ばかりではない中で好きを仕事にして「好きなものが嫌いになったら嫌だな」と思うようになり、下着は趣味で楽しめたら良いなと思い直したんです。

なので、ランジェリー関連ではなく働きやすさや職場の雰囲気を重視して選んだ会社に就職しました。

中根)そうだったんですね。働き始めたあとにランジェリーカレッジを見つけて下さったとの事ですが、またランジェリーを仕事にしようと思うまでに何があったんですか?

Sakiさん)きっかけが何かは分からないのですが、働き始めてから半年経った頃、気付いたらランジェリーに関わる仕事について検索していました。

その中でランジェリーカレッジを見つけたのですが、見つけたタイミングがちょうどランジェリースタイリスト養成講座申し込み開始の三日前だったんです。仕事にする・しないは別でも何かのきっかけになるのではないか、学んでみて変わることがあるかもしれない。と思い勢いで申し込みました。

中根)ランジェリーに関わるいろんな職業と比較検討した訳では無かったのですね。

Sakiさん)いろんなブランドが好きだから店舗に属するのはちょっと違うなあ、と思っていたので、いろんな物を提案できるランジェリースタイリストに心惹かれました。

中根)ありがとうございます!嬉しいです。

中根)実際に講座を受講してみてどうでしたか?

Sakiさん)着け心地がしっかりしていてスタイルが良く見えるブラジャーが好きで、受講前はそれしか知らなかったのですが、講座の中で今まで知らなかったブランドを知り視野が広がりました。

中根)何で他のブランドを知ることで視野が広がったんだと思いますか?

Sakiさん)今まで着けたことの無かったものを講座がきっかけで購入し、実際に使ってみた事で「ノンワイヤーでも思ったより安定感あるじゃん」と自分で体感してみないと分からない着け心地に気付けたこと、新たな発見に繋がったことが視野が広がった理由の一つだと思います。

中根)なるほど。体感した事で視野が広がったとの事ですが、私はSakiちゃんの素直さが理由の一つだと思います。

ランジェリーカレッジ卒業後の歩み

中根)ランジェリーカレッジ卒業後はランジェリースタイリストとしてどんな事から始めましたか?

Sakiさん)受講時から行っていたInstagramを使った情報発信を継続・強化しました。

ランジェリースタイリストとしての初仕事はInstagramでの発信を見てくださった企業様からお声掛けいただきコラム連載を始めたことです。

そのコラムをきっかけに同じく下着について情報発信されているインフルエンサーさんと出逢い、インスタライブやYouTubeへの出演等お仕事の幅が広がり、新たにお客様を紹介していただける様になりました。

中根)Sakiちゃんは受講中から毎日情報発信をされていて本当に凄いですよね。もし良かったら、これから情報発信を始められる方へアドバイスいただけますか?

Sakiさん)情報発信はやってみないと分からない事が多いですね。特にランジェリーの発信は内容的にどうしてもネガティブな気持ちになるコメントが届く事もあるので、受け流す覚悟は持って始めた方が良いと思います。

中根)嬉しいことばかりじゃないとの事ですが、どうやって気持ちを持ち直しましたか?

Sakiさん)初めはびっくりしましたが、もう馴れました!(笑)嫌な気持ちになるコメント等は私の人生から無かったことにしています(笑)

中根)情報発信を続けるコツはありますか?

Sakiさん)Instagramは毎日投稿するものだと思っていたので、毎日投稿していました。投稿内容を考えるのは大変なので、思いついたらすぐに携帯にメモする様にしています。

中根)投稿の計画は立ててますか?

Sakiさん)計画は立てていないので、当日ギリギリに慌てて作っている日もあります。一時期は朝に投稿を作ろうとしてみた事もありましたが、自分のルーティーンに上手く落とし込めなくて……。作れる日は一気に5日間分の投稿を作ったり、写真や動画の撮影をまとめて行ったりと素材のストックは切らさない様に気を付けています。

中根)自分に合った出来る方法で続けられるところが本当に素晴らしいですね!講座に教えに来て欲しいくらいです!

下着の知識を身につけて自分をもっと大事にして欲しい

中根)ランジェリースタイリストのお仕事を実際にやってみてどうですか?

Sakiさん)悩みって沢山あるなあと思ったのですが、下着って奥深いので一つのお悩みに対してもいろんな原因や解決策があって、簡潔な回答を求められているお客様にこの「下着選びの複雑さ」を伝えることの難しさを実感しました。ランジェリーの知識を正しく伝えることが今の課題です。

中根)この課題に対して今後どうアプローチする予定ですか?

Sakiさん)自分の為だけで良いので、自分にとって必要な下着の知識を身につけて(例:左右差がある方なら、左右差を緩和するためにどんなブラジャーを選べば良いか等)自分をもっと大事にしてもらえる様にサービスを考案中です。

中根)Sakiちゃんがお客様とかかわる上で大事にしていることはありますか?

Sakiさん)なんかこの辺気になるんだよね……もっとシュッと見せたい!等、曖昧な返答が多いのでお客様の悩みや求めているものを具体化させてあげる。その人にとっての正解を一緒に見つける為に、慎重に確認しながらお話しする様に心がけています。

中根)お客様のお悩みを具体化して共通認識を持つように意識されているんですね。

下着に『悪』は無い!ランジェリースタイリストとして伝えたいこと

中根)これからランジェリースタイリストを目指す方へアドバイスをいただけますか?

Sakiさん)私は勢いで申し込んだという経緯もあったので『下着を通して人を幸せにしたい』というすっごい抽象度の高い目標で始めてしまったので、私がこの仕事を通して何をしたいのかを具体化するまでに時間が掛かってしまいました。

今後の道筋や目標を言語化させることで、学びがより身になると思います。なので、なるべく早めに『自分はどんな事をしてどんな風になりたいのか』を考えられると良いと思います。

中根)この記事を読んで下さる方に伝えたい事はありますか?

Sakiさん)世の中のすべての下着に『悪』は無い、と伝えたいです。

正直に言うとランジェリーカレッジで学ぶ前の私はノンワイヤーを『悪』だと思っていたんです。ですが、正しい知識を学んでみるとノンワイヤーのブラジャーが私のライフスタイルや着け心地の好みに合っていなかっただけで、商品そのものは素晴らしい物だと気付くことが出来ました。誰かにとって合わない物は、誰かにとって必要な物で、悪い下着は存在しないということを皆さんにも知っていただきたいですね。

中根)Sakiちゃんの、今後の展望や夢があれば教えてください。

Sakiさん)ランジェリーについて悩んでいる人が少なくなれば良いなと思っています。例えば、サイズに関する間違った知識が広まってしまっている事により傷ついてしまう人がいるので、この誤解を根本から失くせたら良いなあと大きな展望ですが本気で願っています。

中根)社会の意識を変えることが出来るのが、第三の下着の専門家だと私も思います。沢山聞かせて下さりありがとうございました!これからのますますのご活躍を応援しています^^

ランジェリースタイリストSakiさん


SakiさんInstagram :https://www.instagram.com/bulbs_saki/

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